虫歯治療を受ける患者様からよくある質問の中で、「虫歯って放置してもいいんですか?」という質問をよく受けます。虫歯の中でも、無症状で気づかないうちに虫歯ができてしまったりすることもあります。 では今回は、実際に虫歯は放置しても良いものなのかについてお話していきたいと思います。

なぜ虫歯ができる…?

はじめに、なぜ虫歯ができてしまうのかご存知でしょうか…? お口の中にはたくさんの細菌が住んでおり、ミュータンス菌などの虫歯菌から作る酸によって歯の成分であるカルシウムを溶かし、歯に穴ができてしまうのが虫歯です。たくさんある菌の中で、虫歯の原因菌と知られているのがミュータンス菌です。虫歯菌から出る酸は、虫歯菌などが集まった細菌の塊(プラーク/歯垢)が、私たちが摂取している糖質を使い酸を作り出します。この酸が歯の成分であるカルシウムを溶かすことを脱灰といいます。

虫歯は放置してもいいの…?

では、実際虫歯は放って置いてもいいのでしょうか…?

ごく初期でとても小さい虫歯なら、適切なブラッシングやフッ素塗布をしたりすることで、脱灰した歯が再石灰化し自然修復することもあります。しかし、適切なブラッシングやフッ素塗布だけでは治らない虫歯を放置してしまうと、細菌が象牙質、神経(歯髄)へと内部へどんどん進行し、神経の感染や炎症を起こしてやがて痛みも激しくなります。

虫歯の症状

歯の痛み、冷たいものや甘い物がしみる、ずきずきと激しく痛む

対処方法

痛みが発生したら放置せず、歯科医院で治療を受けましょう。